ベベトナムのインフラ産業の概要と工業団地

19/01/2022

インフラとは、道路、橋梁、灌漑設備、公共事業、技術基盤工事などの資産を指します。インフラは、どの国でも生産とビジネスを維持・発展させるために不可欠な条件です。インフラストラクチャーの概要を把握することは投資先を評価・選択する際の最初のステップとなります。以下ではベトナムのインフラ産業の概要と工業団地賃貸の注意点をご紹介します。

1. ベトナムのインフラの概要

ベトナムではインフラ全般、特に交通インフラの整備が進んでいます。交通運輸省は2030年までの交通インフラ投資計画を発表しており南北高速道路、南北鉄道、ロンタイン、ドンナイ空港の完成といった項目が挙げられています。

また、製造業や輸出業の投資家は豊富なマンパワーを持つ北部地域に注目しています。そのため工業地帯の計画・売買やハイフォン港などの海港の操業能力拡大が、政府の目指す目標となっています。国家予算のほかベトナムのインフラ産業では民間組織からの資本導入も進められている。 
   
2019年ハノイで「持続可能なインフラ開発に関する国際会議」が開催され建設・インフラ分野の学者や科学者が多く集まりました。このイベントはインフラ建設における技術移転の促進や交流に関するものでした。これはベトナムのインフラ産業の今後数年間の展望と発展を示しています。      

2. 工業団地の賃貸における注意

工業団地のインフラには工場の建物、通信ネットワーク、内部交通システムのほか工業団地の運営に役立つ公益事業が含まれています。投資家は工業団地のインフラを借用する際に以下の点に注意する必要があります。

a. 法的手続きに関する注意事項

工業団地で用地を借用する必要がある企業は企業法2020に基づき事業者登録を行い、すべての契約と工場賃貸書類を履行する必要があります。特に海外から来る投資家の場合、借主は手続きの実施におけるリスクを避けるために条件や契約内容を明確に理解する必要があります。WHAはタイにおける工業団地開発のリーディングカンパニーであり、同法に基づき工業団地の運営を行っております。

WHA社と工業団地賃貸契約を締結

b. インフラに関する注意事項

工業団地のインフラは建設省が発行した建設計画に関する国家技術規則QCXDVN 01:2008/BXDの要件を満たす必要があります。QCXDVN 01:2008/BXDでは工場、給排水設備から内部道路、緑地景観に至るまで工事の設計方法について規定されています。工業団地や工業団地内の物件を借りる場合企業は工業団地のインフラを評価するために一連の建設基準を遵守する必要があります。各県にはそれぞれ異なる規制や要件があるため企業は工業団地の賃貸を決定する前にこれらの情報に注意する必要があります。

ベトナムのインフラ投資家は国内基準を満たすことに加えて国際基準と組み合わせることができる。WHAはベトナムに投資する工業団地に国際標準のインフラを提供しています。

c. ​工業団地の優遇措置と利点

インフラ設備が完備された工業団地に入居する場合は以下のメリットがあります。

生産加工企業は設備、機械、輸送手段の輸入税が免除されるなど、政府から優遇措置を受けることができます。また、国内で生産できない原材料、部品、消耗品を輸入する場合、5年間輸入税が免除される。

工業団地での新規プロジェクトについては、修正・補足された政令第218/2013/ND-CP号第15条第1項により15年間は法人税率が10%となる。さらに、工業団地を借りる投資家は、金融サービス、通信、保険など、生産とビジネスをサポートする施設の提供がされます。
WHA インダストリアルゾーン 1-ゲアン工業団地

 

現在ベトナムで開発を行っているWHA インダストリアルゾーン1 – ゲアン 工業団地は工業用水、廃水処理、電力、内部交通システム、LED照明等充実したインフラが完備されています。その他入居する企業には操業までのサービスパッケージを用意して安心の生産体制をサポート致します。
 

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