2021年の経済状況と22年のベトナム投資の動向の概要

22/01/2022

2021年、コロナウィルス第4波の発生でベトナム経済は大きな影響を受けています。世界銀行は2021年通年のGDP成長率は約4.8%と2020年末の予測より低くなるとみています。サプライチェーンや工業団地の活動は混乱し多くの工場が生産停止を余儀なくされています。経済専門家のVo Tri Thanh氏によるとパンデミックがうまくコントロールされワクチン接種によって地域社会の免疫を獲得できれば通年で3〜4%の潜在成長率があるといわれています。       
 
2022年ベトナムは大規模なロックダウンはなく経済は回復すると予測されています。世界銀行はベトナムのGDPを6.5%成長すると予測しています。製造業と個人消費の分野で力強い回復が見込まれます。また、このパンデミックによって企業は新しい時代に適応するためのデジタル変換や技術適用を加速させています。以下の記事では、2021年の経済状況を概観し、2022年のベトナムの投資動向を予測します。        

1. 2021年のベトナムの経済状況の概要

統計総局が第3四半期の社会経済情勢を報告したところによると2021年1~9月時点のGDPは2020年同期比で1.42%増加したそうです。コロナパンデミックによる社会的距離は企業活動に多くの困難をもたらし宿泊・飲食部門のGDPが23.18%減、卸売・小売部門が3.1%減など産業全体のGDPを大幅に減少させました。しかし、健康産業が21.15%増、財・サービスの輸出が14.21%増、輸入が18.46%増、工業・建設業が3.57%増と多くの産業が安定した増加を記録しました。一方、加工・製造業は6.05%増加し、経済全体の成長エンジンと見られています。

    
WHAグループが開発したWHA インダストリアルゾーン1-ゲアン工業団地
 

ベトナムへの投資については9ヶ月間の外国直接投資資金は132.8億米ドルに達し、前年同期比3.5%減となりました。しかし外国投資庁によるとパンデミックが制御された後、政府は投資をサポートし奨励するための政策を強化していくと、外国直接投資企業はビジネス活動についての楽観的な予測を持っています。約79.4%の企業が今年最後の数ヶ月の生産とビジネスの状況を、前の9ヶ月より良くなると予測しています。

2. 2022年のベトナムへの投資の動向

外資系企業はベトナムへの投資を促進しており、特に技術面で優位性がありビジネスプロセスのデジタル化が進んでいる企業が多いようです。そのため投資家は遠隔地での事業活動や経営に参加しやすくなっています。新規プロジェクトへの投資に加え2022年には再びM&A(企業の合併・買収)が活発になると予想されます。以前のようなM&Aではなくバリューチェーンを拡大するために双方に利益を生み出すリンクやジョイントベンチャー活動が、パンデミック時のM&Aの新しいトレンドとなるでしょう。     
 
来年は海外直接投資の資金フローが電子部品の製造・生産に有利な国へ移転する傾向があります。その理由は中国国内の企業は米国の技術系企業に対する制裁やパンデミック状況の長期化によりサプライチェーンの困難に直面している一方、コンピュータや電子機器の需要が常に高まっているためです。ベトナムにはFDI企業を支援する政策があり世界のサプライチェーンに接続できる利点がありアジア市場の投資家にとって魅力的な場所となっています。
 
したがって、政府のインフラ整備強化策により2022年は産業用不動産市場の需要が拡大するチャンスです。2022年には、工業用地、物流倉庫、既製工場などの需要が急増します。国際空港の開港は産業の発展に弾みをつけることを約束します。調査によると加工製造業活動の企業は楽観的で、約73.7%の企業がパンデミック後に経営状況が安定し再び成長すると考えています。

 
工業用不動産市場は2022年に需要が急増します。


WHAはWHA インダストリアルゾーン1-ゲアンを運営し、パンデミックから回復した企業や生産・加工分野で新たに設立した企業に対して包括的かつタイムリーな工業団地ソリューションを提供しています。ベトナムでの物流や工場への投資において、企業が安心して操業を行う事ができるよう最適なサポートを提供します。

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