ベトナムの工業団地と有効な運営モデル及び可能性

30/12/2021

計画投資省の外国投資局によると、2021年10月時点のFDI資本は依然としてベトナムの工業団地に強く流入しており前年同期比1.1%増となっています。目覚ましい成長を遂げているベトナムの工業団地の中には電気、電子、火力発電の分野のプロジェクトが含まれています。また、全国で300近いFDI誘致プロジェクトが実施されておりベトナムの一部の工業団地は科学技術や地域経済の発展傾向に沿って効果的に新しいモデルを適用しています。 ここでは効果的かつ将来性のある工業団地モデルについて見ていきましょう。

1. 2021年のベトナム工業団地の一般的な運営状況

2021年4月現在ベトナムには計画中の工業団地が約575箇所あり、自然地面積の合計は約21万9500haで国土面積の66%を占めています。このうち、工業用地の賃貸面積は自然地面積の67%を占めています。運営中の工業団地は賃貸可能な工業用地の稼働率が70%以上となっています。

General operation situation of industrial parks in Vietnam in 2021
ベトナムの工業団地の市場は2021年に減速の兆候を示していません

経済特区に開発されたベトナムの工業団地内に入居する企業の生産と事業の状況は、コロナパンデミックの重大な影響により、2020年は減少しました。そのため政府は企業が生産と事業活動を回復するための支援プランを実施し、具体的に2021年までに売上高が880万USD未満のすべての企業の法人所得税が30%削減され、同時に社会保険給付、失業保険給付などの従業員のための支援方針を発表しました。

ベトナムに投資している97の国と地域の中でアジアの国々はベトナムの工業団地への投資を拡大することに最も関心のあるパートナーです。これは他の多くの産業がパンデミックの影響を大きく受けている一方で工業団地や製造業の運営状況は概して安定していることを示しています。

2. ベトナムにおける工業団地の有効なモデルと可能性

a. 多機能工業団地のモデル

これまでの単機能型工業団地は生産にのみ焦点が当てられていました。一方、多機能のベトナムの工業団地は住宅建設、公共サービス開発、娯楽サービスなど他の多くの側面を拡張しています。「住む」「働く」「休む」「楽しむ」が一体となったインダストリアルライフスタイルの創造を目指します。このように多機能工業団地は、工業のリズムを持った新しい住宅地を形成していくことになるのです。現在、多機能モデルのベトナムの工業団地は、国の工業団地開発の方向性を示しています。

b. 特化型工業団地のモデル

この種の工業団地モデルの優れた点は衣料品産業、水産加工工業団地、医薬品製造工業団地など、それぞれの産業や職業に特化し焦点を合わせている点です。また、専門性の高い人材の育成を促進することができます。専門工業団地は各産業や職業の性質に適した独立したインフラと優遇政策を持っています。ベトナムの工業団地は集積と転換が困難なため特化型工業団地のモデルに沿った工業団地は多くありません。

c. 近代的なハイテク工業団地のモデル

スマートテクノロジーと人工知能の結果を適用した工業団地4.0モデルは生産に卓越した効率をもたらします。モノのインターネット(IoT)とAI人工知能システムである自動システムは人間に取って代わり高い生産効率、精度、安定した生産性をもたらします。その中でWHAグループタイのWHAインダストリアルゾーンはAIとIoT技術を経営に応用したデジタルプラットフォームで運営されている先駆的なビジネスの1つであると言えます。 WHA工業団地モデルはパートナーに包括的なデータソリューションとインターフェース、インテリジェントな運用を提供します。

ベトナムではベトナムの工業団地のリストに記載されている多くのハイテクパークが4.0テクノロジーパークモデルに従っています。ハイテクパークは、電子機器、電気通信、情報技術、自動化、バイオテクノロジー、新エネルギー、新素材開発等の事業向けです。

d. エコ工業団地モデル

このモデルのベトナムの工業団地は生産と緑の生態系の維持のバランスをとりながら排出ガスや産業廃棄物を削減し、持続可能な発展を目指すものです。エコ工業団地では廃棄物のリサイクル、加工後の廃棄物の再利用、工業団地内の企業間でのエネルギー共有など、さまざまなソリューションを展開しています。

エコ工業団地モデルは2010年に開始されました。2015年から2019年にかけてベトナムの工業団地はエコ工業団地モデルに転換し新たな名称を持つようになりました。エコ工業団地モデルは国連工業開発機関(UNIDO)と計画投資省によって積極的に支援されています。

WHAインダストリアルゾーン 1 – ゲアン
WHAが開発を行うWHAゾーン1・Nghe An工業団地

WHAは国際標準の工業団地を運営を行うタイの工業団地開発ソリューションのプロバイダーです。WHA Industrial Zone 1 - Nghe Anは、WHAがベトナムの北中部に開発した工業団地で国際標準のインフラストラクチャーを用意しており国際市場および国内市場に向けた製品開発、製造、流通を結びつけます。

ベトナムの工業団地であるWHAインダストリアルゾーン1-ゲアンはグローバル市場への戦略的な拠点として国内外を含む企業の積極的な誘致活動を行っています

タイで33年以上に渡り工業団地を開発してきたWHAは従来のソリューションと統合されたユーティリティエネルギーおよびデジタルインターフェースを提供しています。さらに環境とコミュニティに対する社会的責任にも取り組んでいます。WHAは多くの開発の可能性を秘めた新しく近代的で環境に優しい工業団地のモデルを組み合わせたソリューションをお客様に提供します。

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